プロダクトデザイントレンド 2022年度版
2022年にバズる13のプロダクトデザイントレンド
今年のグラフィックデザインのトレンドは、ユニークで、奇抜で、魅力的なものがたくさんあり、絞り込むのに大変苦労しました。下記では、2022年のプロダクトデザイントレンドのトップ13を紹介します。
1)コードベースデザイン
近年、UXPinが提供しているようなコードベースのデザインツールに切り替える企業が非常に増えています。2021年は、Merge-MUIの統合によるデザイン革命を経験したUXPinユーザーが多かったようです。
デザイナーは、MUIのReact UIライブラリ(Material Designにインスパイアされたもの)を使用して、UXPinのみで完全に機能するプロトタイプを構築することができます。アジャイルな製品開発、マーケットインができるコンポーネントを使ったデザインシステムは、ユーザビリティを向上させるだけでなく、プロダクトドリフトをなくし、デザインのハンドオフ(引き継ぎ)を合理化・効率化する事ができます。
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2) Material Design 3
Material Design 3のリリースにより、GoogleのUIライブラリは、多くのプロダクトデザイナーにとって好ましい選択肢であり続けています。包括的で完全にカスタマイズが可能なUIキットにより、デザイナーはプロダクトデザイン、プロトタイプ作成、拡張を迅速に行うことができます。
Material Design 3には、次の3つの新機能が搭載されています。
3) タイポグラフィ
タイポグラフィは、ブランドのUIデザインを作成し、ユニークな体験で顧客を喜ばせるために重要ですが、ユーザビリティに悪影響を与える可能性もあります。
大手デジタルアセットプロバイダーのEnvatoが指摘するように、「Uber、Santander、Badooなどのグローバル企業は、よりシンプルで親しみやすいブランドアイデンティティを目指し、より包括的な美学を反映したタイポグラフィを採用している」そうです。
タイポグラフィは2022年のトレンドである包括性、アクセシビリティ、サステナブルデザインに続くトレンドであり、
デザイナーは読みやすく且つUXフレンドリーな書体を選び、微妙な癖や奇抜さを用いて競合との差別化を図ることになりそうです。
4)サステナブルwebデザインのトレンド
2021年、デザイナーとエンジニアは、よりサステナブルな webデザインとプロダクト開発の実践に向けた意識的な取り組みを行い、その勢いはとどまるところを知りません。
サステナブルなwebデザインの最大のトレンドには、グリーンホスティングプロバイダーへの切り替え、軽量コンテンツ管理システムの使用、UXワークフローの最適化、改造技術の購入などが含まれます。
5)ミニマリズムへの新しいアプローチ
サステナビリティへのシフトが進む中、デザイナーがミニマルでシンプルなUIを好み続けるのは当然のことです。ミニマリズムなデザインは、見た目がすっきりしているだけでなく、実は製品のUXにも優れています。
ミニマルなUIは、UXデザイン心理学、アクセシビリティ、インクルーシブデザインにおいて重要な役割を果たします。コンポーネントやCTAを減らすことで、ユーザーはインターフェイスを理解しやすくなり、必要なものを見つけやすくなります。
また、ミニマリズムはデザインの一貫性を高め、デザインシステムの構築とスケーリングを容易にし、より効率的なエンドツーエンドのUXワークフローを実現します。
6)ダークモード
新しいトレンドではありませんが、ダークモードとはユーザーが画面から受け取るブルーライトの量を調節する方法の一つです。目への負担が少なく、コンテンツが読みやすくなるため、アクセシビリティの観点からダークモードを好む人もいます。
Material Design、iOS、MUIなどの人気のあるUIライブラリは、ダークモードの代替手段を提供しています。多くのデジタルプロダクトやウェブサイトでは、パーソナライズされたダークモードへの切り替え機能を提供しており、これは2022年のポピュラーなパーソナライゼーションの1つになると言われています。
7)モーショングラフィックスとマイクロインタラクション
デザイナーは、モーショングラフィックスとマイクロインタラクションによって、UIを革新し続けます。これらの没入型アニメーションは、ユーザーにコンテキストとシステムフィードバックを提供することで、エンゲージメントを高めることができます。
また、マイクロインタラクションは、画面移行やページロードを目立たなくさせ、シームレスなUXを実現するためのクリエイティブ ディストラクションとしても使用されています。
UXPinのコードベースのインタラクションには、モバイルとデスクトップ用のトリガーが豊富に用意されています。デザイナーは、高度なアニメーションやJavascriptのような条件付き書式を使用して、プロトタイプの忠実度を高めることができます。UXPinの無料トライアルに登録すると、すぐにインタラクティブなプロトタイプをデザインすることができます。
8)親指で操作できるモバイルナビゲーション
2022年のテーマである「人間中心主義」に基づき、デザイナーはwebサイトやデジタルプロダクトを親指で操作できるUIへの最適化を図るでしょう。親指にやさしいデザインは、スマートフォンを利用するユーザーにとって、よりアクセスしやすいナビゲーションを提供し、移動中の人、子供を抱いている人など同時に複数の事をしている人にも有益なものです。
モバイル端末で目立つCTAをフローティングボタンとして使用すれば、ユーザーはスクロールすることなくアクションを起こすことができます。親指に優しいデザインは、eコマースにおけるコンバージョンの最適化にも役立ちます。
Shopifyで最も人気のあるモバイルファーストのテーマの1つであるStreamlineは、メインナビゲーションにフローティングフッターメニューを使用しています。Streamlineのデザイナーは、ユーザーが片手で閲覧して購入・支払いができるように、すべてのページを親指に優しいナビゲーションに最適化するよう意識しています。
9) 音声UIデザイン(VUI:Vocal UI)
VUIは、最も急成長しているエキサイティングなUXデザイントレンドの一つです。身近なものでは、Alexa、Siri、Google Assistantなどがあります。Statistaによると、音声アシスタントデバイスの数は2024年までに世界の総人口を上回る84億台を超えると言われています。
アクセシビリティと業界標準のVUIデザインパターンは、音声デザインがまだ不足している分野です。来年は、VUIの革新と標準化が進むと思われます。
また、VUIの分野では、機械学習と人工知能(AI)によってエキサイティングなことが起こっています。音声ファーストのデザインに需要がシフトするにつれて、よりパーソナライズされたUX、新製品、スクリーンレスなインタラクションが可能になるかもしれません。
10)エコシステム設計のトレンド
デジタル製品のエコシステムは、より高い生産性と効率性を実現するためにアプリケーションとデバイス間の切り替えが容易になります。最も有名な例はGoogle Workspaceで、Googleの膨大なアプリケーションに加え、Marketplaceを通じてサードパーティのアプリケーションを補完しています。
11) VR UXとメタバース
FacebookがMetaにリブランドし、メタバース事業にフォーカスすることは、HTC Vive、Oculus Rift、Google CardboardなどのVR製品用のガジェット需要が増加することを意味します。
現在、プロダクトデザイナーが作るメタバースUXは3つあります。
- VR(Virtual Reality:仮想現実):ヘッドセットや他のハードウェアを使用しながら、完全な没入感を得られる人工的環境。
- AR(Augmented Reality:拡張現実):モバイル機器やメガネを使って、現実の環境に仮想の物体を重ねる。
- MR(Mixed Reality:複合現実):現実世界と仮想世界が混在した環境。
VRのUXデザインは、デザイン思考プロセスに従属しますが、ビューポートと環境はかなり複雑です。VRとメタバースでは多くのことが起こっており、正確なトレンドを特定することは困難ですが、今後18ヶ月の間にビジネス関連のVR製品がより多く普及することが予想されます。
VR製品のデザインに慣れていない方、もっと知りたい方は、UX Planetのこちらの記事で「VRアプリケーションのUXデザイン」について詳しく解説しています。また、UXXRの記事では、人間中心のVR設計原則について書かれていますので、こちらもご覧ください。
12) グラスモーフィズム、オーロラ、ホログラフィック・ネオン
よく目にする背景グラフィックのトレンドは3つあります。
- ガラスモーフィズム:Apple Mac OS Big SurやMicrosoft Windows 11のUIに採用された、半透明のオブジェクトとカラフルな背景ぼかし。
- オーロラ: Material Design 3 のドキュメントページやいくつかの新しい UI コンポーネントで使用されているものと同様のカラフルな背景ぼかし。
- ホログラフィック・ネオン:このホログラフィックの見た目は、明るい色とホログラム構造を持つ抽象的な形状を組み込んでいます。
このカラフルなデザインは、ヒーローヘッダーやオーバーレイ背景をぼかすためによく見かけます。
13) ダンボール・エコルック
ダンボール効果は、サステナビリティやエコ意識を求めるブランドにとって、人気の高いデザイントレンドです。デザイナーはしばしば、大きく大胆なサンセリフ書体、アースカラー、円、丸みを帯びたエッジを使い、環境に優しいダンボールの切り抜き美学を完成させています。
UXPinであなたの製品デザインを新たな高みへ
コードベースデザインは、UXワークフローに革命をもたらし、デザイナーのデザインアプローチを変えています。UXPinの高度な機能により、製品チームはコードベースのプロダクトを正確に再現する高忠実度のプロトタイプを作成することができます。
ここでは、デザイナーがプロトタイプの価値を高めるべく、UXPinの4機能を紹介します。
- 状態:1つの要素またはコンポーネントに複数の状態を適用し、それぞれに異なるプロパティ、インタラクション及びアニメーションを設定できます。
- インタラクション:高度なアニメーションと条件付き書式を使用して、複雑なインタラクションを作成できます。
- 変数 :ユーザーの入力を取得、保存し、その情報を使ってアクションを起こしたり、UXをパーソナライズすることができます。
- 表現: Javascriptのようなコードを使い、完全な機能を持つフォームの作成、パスワードの検証、ショッピングカートの更新などができます。
新しいMUI統合により、プロダクトデザインとプロトタイピングをまったく新しいレベルに引き上げることができます。デザイナーは、日付ピッカー、チャート、データテーブルなどのReactコンポーネントを使用して、複雑なプロトタイプを数分で作成することができます。
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